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香りとともに生きる




好きな香りはありますか。




顔の中心にある2つの穴から空気を

吸い込むと感じることができる。




たとえば、こんがり焼けたトーストの



晴れの日に干す洗いたてのシャツの



雨上がりのあおい芝生の



ページをめくる本の



露わになった首すじの





去っていった時間の中に淡く残された香りと生きる。



あの時、もしくは今だから感じることができる香り。




もう戻れないけど、まだ感じる。





頼んでもないのに春はやってくる。




香りを連れて。




あお

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