
僕は、”気疲れ”しやすい。
あれこれ考えてしまう質(たち)なのだ。
他者の悲しみの感情に触れると一緒に悲しくなり、
怒りの感情に触れると動悸が止まらない(こともある)。
喜びの感情にも同じようにシンクロするが、
相対的にネガティブ方向の感情の方が、本能にビビットに影響を与えるので
”哀”、”怒”の類のエネルギーの方がインパクトが大きい(と感じる)。
例えば、映画を観ると感情が揺さぶられすぐ泣いたりする。
ううッ…と、涙をこらえるので鼻水がでたりする。
これは多分僕が持って生まれた性質なので否定しがたく、変えがたい。
決してセラピストとしての一面だけではない。
他の職場でも普段の人間関係においても同じ調子だ。
「さみしがり屋」な僕は人とかかわることは必要で、大好きである一方、
必要以上のカロリーを消費するので感情的な「一休み」もセットで設けたい。
なので、ひとりの時間も大切。
歳を重ねるごとにそれを実感する。
______僕の”質”を一例に挙げてみました。
この僕の”質”が不便で邪魔くさいと感じることも多くありました。
感情の渦にハマる度に、なおさなきゃ!と思ったこともあります。
ですが、あれこれ考えるこの”質”が、セラピストとしての在り方の
幅や奥行を支えてくれていることも確かだと感じています。
あなたにもきっとご自身を象徴するような”質”があるでしょう。
仮にあなたが「ない」と言っても他者からはあなたの”質”が丸見えです。
たまにあなたの短所は?長所は?と聞かれることがあるでしょう。
僕はこの質問は同じことを問うてるのかなと思ったことがあります。
例えば、みんなが大好きなスイーツの「パフェ」。
甘くて、美味しく人を幸せにしてくれます。
僕もパフェには惹かれます。
では、あえてパフェの欠点を挙げるとすると
「食べ過ぎると太る」ことでしょうか。
パフェの
いいところは、甘くて美味しいから(嬉しい)。
わるいところは、甘くて美味しいから(太るかも)。
原型は同じ「甘味(糖分)」を出発点としています。
あなたが短所だと感じることは実は長所だったりして。
人それぞれがもつ”質”の裏と表にすぎないのかもしれませんね。
あお