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経験ってなんだろう?


魅力的な異性を考えるとき、



「経験豊富」なヒトがいいな!



と答える方が多いのではないでしょうか?




そんなときに思い浮かべるのは、例えば、



・日本一周したことがある


・何々のスキルライセンスがある


・歌舞伎を生でみたことがある


・各地の名ワインを飲みまくった


・お付き合いしたヒトの数



などなど…



いろいろありそうですね。



自己紹介や自慢?の際によく語られそうなエピソードです。



これらは「経験」項目”タイトル”にすぎないのかも。




僕はこんな風に思っています。



真の経験とは



「心が動いたとき」に蓄積されるのだ、と。



_____。



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僕は、学校の教科書に載っていることはきれいさっぱり忘れました。笑



あなたは、アノ頃、必死で暗記しようとしたこと覚えていますか?




中学生時のある日、美術の先生が「色の世界は立体なんだ」と言っていました。



「ふーん」と思っていると、先生は僕の絵具筆を握る手に手を添えて、



画用紙に瞬時にグラデーションを描きはじめました。



すると、白い画用紙の地平に、手で触れたくなるような球体が現れました。



「ああ、その通りだ」と驚きとともに感じたことを覚えています。





後に僕はロボットに搭載するカメラを取り扱う仕事に就いたとき、



「色相」「明度」「彩度」の三要素(三軸)から



特定の色彩(座標)を定めるソフトの内部処理を知りました。



三次元で色を認識する方法です。



「ああ、先生の言ってた通りだ」とまた感じました。






またある時、日本画を見る機会がありました。



富士山のモチーフの作品がたくさんありました。



富士山の描かれ方はさまざまです。



青い、黒い、白い、ときどき赤い…。



主に切り取られた季節や、時間が影響しているのでしょう。



また、作者のおかれた状況や心境、情緒がにじみ出て、表現されているのかもしれません。



赤い富士…

祝い事があったのかな、情熱に燃えていたのか、決意の表れか?



青い富士…

清々しい気持ちだったのか、はたまた落ち込むことがあったのかな?




鑑賞者が感受する色彩感覚も、個別にゆだねられています。(環世界)






心が動く個々の体験が、ミルフィーユのように堆積し、経験系になるとき



心が動き、また次の経験系を構成する。






「経験」が豊かということは、どういうことだと思いますか。





あお

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