
小さいころ”将来の夢”をきかれたことがあるでしょう。僕もあります。
何と答えていたかな。小学校の時は野球に熱中していたので「プロ野球選手」と答えていたかもしれません。
僕の従妹には娘がいます。従妹の娘は小さいころから絵が得意でした。僕は彼女が絵を描く姿をよく見ていました。
僕は彼女に将来は漫画家になれるね、と言ったことがありましたが「絵で生活するのは難しいんだよ?」と言葉を返されました。彼女は小学生ながらクールでシビアな見解を述べて、僕を苦笑させました。
僕は「じゃあ、何になるの?」と続けると、彼女は「警察官になる」と言いました。「そっか、それも素敵やね」と応じ、意外な回答に驚きました。成長した彼女は、その後、東京の美大に進みました。僕は彼女の前途を心から応援しています。
”将来の夢”ときかれると「職業」を答えることがほとんどだと思います。
「○○になりたい」
パイロット、先生、プロスポーツ選手、お医者さん、お花屋さん、YouTuber……
具体的な仕事を答えるのは普通だと思いますし、質問するひとも○○という具体的な回答を期待してきくでしょう。
でも、これってちょっとおかしなことだと思うのです。
将来の夢を職業のことではなく、例えばこんな風に答えてもいいはずなのです。
「人の気持ちがわかる人になる」
「困った人を助ける人になる」
「人を笑顔にするナイスなバカになる」
「おだやかなじいちゃんになる」
とかとか、なんでもありそうです。
職業は所詮生活の手段であって人生の目的にはなり得ないと思うのです。
もちろん、職業から得られる自己実現的な幸福もあり得るでしょう。
しかし、人の生は思ったよりマラソンのような持久戦である上、起伏があります。
そういう意味では大人になった私たちも、もう一度”将来の夢”を考えてみるのもいいかもしれませんね。
ちなみに
僕の夢は「ヨーダになること」です。
シブい大人のシンボルで
かっこいいですよね、ヨーダ。
だんだん緑になっていく僕を見守っていてくださいね。
あお