top of page

お酒の話し その②


※「お酒の話し その①」のつづきです。↓




俺氏、酔っ払い、目覚めると自宅。


大事なビジネスバッグを紛失した模様。



「オワタ、ちょーかいかいこ案件やな…」



_____。






部屋の中をぐるぐる回ってカバンを探す。無い。



アパートの敷地内を徘徊し、探す。無い。



あ、そうだ、トイレか!ガチャ。やっぱり、無い。





マジないわ…。


(いろんな意味で)





頭が痛い


首や肩はカチコチ


視界はかすみ


不気味なリズムで活動する胃腸…。





不快感のハッピーセットでした。





その時…、




地獄のドナルドが踊りながら近づいてきて、諭す…。


「あ~あ、やっちまったなッ」




無論、ドナルドのスマイル(嘲笑)は¥0である。


「先ずは報告しなよ。上司に。」




僕はイヤだ、と首を振る。ドナルドは、ため息をつき言う。



「シャカイジンはホウレンソウが大事だよね?ハンバーガーにはレタスだけど。」





僕は携帯のスイッチを押し、上司の電話番号を探し始めました。


手は震え、汗が頬を伝いました。




ドナルドの「ホウレンソウコール」を背中に感じながら、通話ボタンをプッシュ。


(ほーれんそー♪ほーれんそー♪ほーれんそー♪……)





「…おつかれさまです…。あ、あの…。」




事態を説明しました。




当時の上司はさすがにあきれた様子でしたが、冷静に指示をくれました。




・出社はしなくてよい(クビという意味ではない)


・交番か警察署に届け出


・帰宅した路、駅、特に飲み会の会場周辺を見て回れ




先ず、警察に届け出をしましたが、カバンはやはり届けられてはいないようでした。





祈るように、心当たりのある場所を捜索しました。





‐1時間経過‐ 無い。




‐3時間経過‐ ない。




‐6時間経過‐ ナイ。(この時点で半べそ)






マジないわ…。


(いろんな意味で)





またどこからともなくドナルドのコールが聞こえてきました。


(ほーれんそー♪ほーれんそー♪ほーれんそー♪……)





「カバンありません。」




と上司に報告したのでした。





「オワタ、ちょーかいかいこ案件やな…」


(事態の進展なし)





つづく


bottom of page