
質問箱に質問をいただきました。
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Q.

こんにちは。長文失礼いたします。
同性愛、性的マイノリティについてどう思われますか?
答え辛い話題ですみません…
私は女性ですが初めて好きになった人が女性でした。最近その方への気持ちに区切りをつけ、今自分のことを見つめ直しています。
自分はレズなのかなと思っていましたが、様々な文章を読みLGBTQのクエスチョニングに該当するのではと考えるようになりました。(クエスチョニング=自分の性自認や性的指向が定まっていない、もしくは意図的に定めていない人のことを指す)
自分は30代の所謂高齢処女です。性的な体験をしたこともありません。DMであおさんにそれを相談したら「ご自分を大切にされてきたんですね」と優しく言っていただき涙が出ました。
自分は意図的に性的指向を定めていなかったように思います。まだ性的対象が男性か女性かもはっきりしていないです。
そんな自分が女性用風俗を利用してみたいと思うのはおかしいでしょうか?
「多様性の時代ですが〜」というご質問のご回答を拝読し、勇気を出して聞いてみました。
質問が複数になってしまいました💦すごく個人的な質問ですみません。(あおさんファンの方もすみません)
A.
勇気を出してご質問をいただきありがとうございます。
僕も今まで何度か同性愛/性的マイノリティについて考える機会がありました。過去、僕は何度か同性である男性から好意を持たれたことがあるからです。
彼らとは親しい間柄でした。学生時代の後輩であったり、職場のリーダーであったり、また国籍も様々でした。友愛というよりは性愛の対象としての感情を告白されたり、具体的なアクションもありました(個別の内容は割愛します)。
当時、僕は男性が恋愛や性愛の対象ではなかったので申し訳ないことに”お断り”をした訳ですが、そこまでに至る想いはほろ苦く、切ないものでした。もしかしたら彼らの気持ちを浅い思慮で傷つけたかもしれません。実際、中にはセクシャリティに関する苦しい胸の内を僕にあかし、涙を流した男性もいました。
それらの経験を経て、僕の中には同性を惹きつける何かがあるのかもしれないと考え至り、僕自身のセクシャリティを疑い「当たり前」について考え直す契機になりました。
____。
現在では、ご存じのように”LGBTQ+”というようなカテゴリーがあります。ですが、僕と交友関係があった「G(ゲイ)」の彼らは一言でGと一括りにはできません。外見や振る舞いからはGとまったくわからない彼や、男性ホルモンムンムンの黒光り?タイプから、”たおやめ”なふんわりタイプなど様々です。
何が言いたいかというと「グラデーション」であるということです。恣意的な区分を跨いで、ゆるやかに個性が分布しているなと感じたのです。
質問者さんが想いを寄せていた方への気持ちを断ち切るまでは、深い苦悩や覚悟が必要だったと勝手に想像しています。それでも立ち上がって、新たな道を拓く一歩を踏み出されたのですね。その一歩めがたまたま女性用風俗であるだけであって、まったくおかしいことではないと思います。ポジショントークを抜きにしてもです。
また、女性用風俗は意外に懐の深い世界です。例えば、女性用風俗界にも女性セラピストがいて活躍されていたりします。いわゆるレズ風俗とは一線を画しながらも、姉妹のようなグラデーションです。他には、男性も受け入れる男性セラピストもいますし、「B」や「T」を自認するセラピストもいます。
さらにこれに多様なフェティシズムまでミックスするといよいよカオスです。カオスに踏み入る必要は決してありませんが、一度カオスをイメージできれば「男/女」「善い/悪い」「正常/異常」のような単純な二項対立はまたたく間に融解します。一人ひとりをよく見つめればそうならざるを得ません。
質問者さんがその場に留まることなく一歩を踏み出そうとされていること、そして、自身の性を探求したいという姿勢やお気持ちが素敵だなと思いました。道の途中でたくさんの”Q”に出会えるから成長していけると思うのです。
前途を祝して心からエールを送りたいです。
あお